この記事ではアニメ「邪神ちゃんドロップキックX」への決算が不認定になった理由について詳しく解説していきます!
富良野市は制作費を支払うのかやふるさと納税についても見ていくよ!
アニメ「邪神ちゃん」にふるさと納税を使うのは不適切!?
2022年11月17日、富良野市議会の決算審査特別委員会がアニメ「邪神ちゃんドロップキックX」への予算の使い方が不適切だったと判断して、アニメ制作委託費を含む2021年度一般会計決算が認定されなかったと報道がありました
また決算審査特別委員会から不適切だと判断された理由としては、アニメ作中で「社会通念上許されない表現」があったからだそうです
どんな表現なの?
巨額の借金を抱えた邪神ちゃんにメドゥーサが臓器売ろと言った部分が、「臓器売買」だと問題になっているようです
ちょうど動画あって草
出典:【公式】邪神ちゃんねる【切り抜きOK】より
よくあるブラックなネタじゃん!
まぁそれで終わりの話だと思いますが、製作費は支払われるのか、問題点はどこなのかが気になったので、この記事では調べた内容を見ていきたいと思います
「邪神ちゃん」製作委員会に製作費って支払われるの?
<決算が不認定>ってことだけど、「邪神ちゃん」制作委員会に製作費って支払われるの?
アニメはすでに放映されているので、富良野市は制作委員会へ制作費を支払っています
でも<決算が不認定>になったから、制作費が回収されるんじゃないの?
<決算が不認定>となった場合でも、既に行われた事業には影響はないそうです
地方自治法を見ると、不認定となった場合には罰則等があるわけではないようで、市長がなにか措置を行った際に、議会へ報告して公表する義務があるくらいだそうです
決算不認定の場合における地方公共団体の長から議会への報告規定の整備
地方公共団体の長等は、決算が不認定となった場合において、当該不認定を踏まえて必要と認める措置を講じたときは、その内容を議会等に報告し、公表しなければならない。
出典:地方自治法等の改正についてより
製作費が回収されるとかじゃなくて、今後富良野市長が報告と公表して終わりって感じかな?
措置を行った場合にはそうなりますね
富良野市が製作費を払っていない、製作費を回収するといった話はデマとなるので気を付けましょう!
「邪神ちゃん」ふるさと納税の問題点とは?
2022年11月17日の報道より前から、邪神ちゃんについては富良野市議会で議論されていました
詳しい議論は下記の富良野市会議録<令和3年第3回定例会会議録の4号>に記載されています
市の会議録に邪神ちゃんって書いてあるのがまず面白い!
この2021年9月の会議録を読むと、観光振興への支援としたふるさと納税が9月時点で目標金額3810万円に達していないのに、アニメを制作するとして予算を計上していることが問題になっています
たしかに邪神ちゃんのホームページには、3810万円集まったら<邪神ちゃんのご当地編>のアニメ作成って書いてあるね
ただ、ふるさと納税が全く集まらなかったわけではなく3000万弱は集まっているので、帯広、釧路と同じ目標金額に合わせるなら富良野市も目標を達成していることになります
そもそもなんで富良野市の目標金額は3000万じゃなかったの?
邪神ちゃんにも出てくる悪魔集会の呼称であるサバトと3810を引掛けているからだそうです
??????????
言うならばただの語呂合わせなのですが、詳しい理由については、会議録に以下のように記載されていました
それで、先ほども申しましたように、3,810万円という部分については、語呂合わせというところでございますので、
当初から、釧路市、帯広市との違いといいますか、差別化をすると。同じようなものについて同じことをしても話題性になりませんので、
富良野市として3,810万円という語呂を生かさせていただいたというところがございますので、
そこについては、先ほどと同じように3,000万円という数字はほかのまちと変わっていません。
3,810万円ということをあくまでも前面に出して、それに乗っていきますよということでコアなメンバーたちに訴えていく意味もありましたので、
そこは変わっていませんけれども、基本的には、UHBからは税込みで3,300万円ということになってございます。
出典:富良野市HPの<3年第3回定例会会議録の4号>より
2022年8月に邪神ちゃん富良野市編は放送されたので、上記の議論はありつつもアニメ作成に必要な3300万(税込)は集まったから市で予算を出すと決定したようです
目標金額3810万に達してないのに、後出しで3300万で良かったからアニメ作るわってなったら揉めるよね
500万以上金額が反動するのに、議会では変動しても問題ない具体的な理由が示されていませんしね
3000万集まったのはすごいと思いますし、ここまで寄付が集まったらアニメ作ると決めるのは理解できますけど、そもそも予算の見通しが甘かったんじゃないかと邪推してしまいます
他に議会されていたことは、邪神ちゃん2期(2020年放送)で千歳編を制作するために行われた<千歳市でのふるさと納税>の目標金額が2000万なのに、今回は3810万なのはなぜかという点です
いきなり1800万以上値上がりしているのは、吹っ掛けられてるようなに感じてもおかしくないね
アニメの制作費も年々高騰しているそうなので、仕方がないのかもしれませんが、これも市側で情報共有が出来ていないように感じてしまいますね
制作費で議論になってた上に、アニメで「臓器売買」ネタがあったら反対する人も出てくるのも仕方がないのかも?
補足としては、ふるさと納税の期限を延長して、最終的には3810万円を超えて観光復興支援のふるさと納税が4500万まで集まったそうです
まとめ
邪神ちゃんへの決算不認定について、見ていきました
富良野市が製作費を払わない、回収するといったことにはならないことが分かったよ
デマには気を付けましょうね
あと市議会で色々と議論されてることも理解できた!
目標金額が3810万から3300万へ後出しかつ詳細な理由もなく変更するのは、議論になってもおかしくないと思いました
あとは12月の市議会で最終的な判断が決まるそうなので、それを待ちましょう!
ちなみになんでこの記事はやや市議よりなの?
そりゃ邪神ちゃんご当地編がび・・・