この記事では「アニメの製作委員会」について解説し、チェンソーマンなどの出資について見ていきます!
2022年2月3日に、チェンソーマン1巻のBlue-ray&DVD売り上げについて追記しました!
アニメの製作委員会とは?
アニメの製作委員会は、作品を製作するときに出資した企業の集合体です
例えばアーニャで有名な「SPY×FAMILY」の製作委員会は、「SPY×FAMILY」製作委員会だよ
製作委員会の名前は多種多様で、「ゆるキャン△」では「野外活動サークル」といった作中で出てくる名称を使用している製作委員会もあります!
また製作委員会の構成メンバーが公表されていることは少ないですが、一般的には以下のような企業で構成されています
- 出版会社
- テレビ局
- 広告代理店
- アニメ制作会社
- 玩具会社
↑の企業がお金を出し合って、アニメを作る資金を確保してるんだね!
そうですね、製作委員会には次のようなメリットがあり、日本では主流なアニメ製作方式になっています
製作委員会方式のメリットとは?
- 資金集めがしやすい
- 事業が失敗した時のダメージが分散される(リスク分散)
アニメを1作品作るのに1億円くらいかかるらしいから、資金集めやリスク分散が出来る製作委員会方式が主流なんだね~
映画業界では1980年台には使われていた用語だったようですが、アニメ業界では、製作委員会方式の「エヴァンゲリオン」がヒットした影響でこの製作方式が主流になったそうです!
製作委員会方式のデメリットとは?
製作委員会方式にはメリットしかなさそうだけど、なにかデメリットとかあるの?
もちろんあります、とくに以下のような点がよく挙げられていますね
- 出資していないと利益が還元されない
- 倒産なので権利が行方不明になる可能性がある
- 意思決定が遅い
よく議論になる点として、出資しないとヒットした時の利益が還元されないという点です
規模が小さいアニメ制作会社は出資していないことも多いので、ヒットしたアニメの「グッズやblu-rayなどの二次使用で発生した利益」が会社に利益が還元されないことがあります
会社に利益が還元されないとアニメーターにも還元されて行かず待遇も改善されません・・・
ここでアニメーターの労働環境問題と繋がるんだね
またアニメ製作員は法人ではないので、外部からどの企業が参加しているか分かりません
なので仮に参加している企業が倒産した際に、権利がどうなっているのか分からなくなる可能性があります
昔の作品のグッズを作りたいなぁと思った企業が権利元に問い合わせたら、誰が権利者に分かんねぇってなる可能性があるってコト!?
あとはいろんな企業で構成されているので、意思決定するのに時間がかかり、手続きが煩雑になります
出資企業の意向も反映しないと行けないから、好き勝手にアニメを作るのは難しそう・・・
ハイリスクハイリターンな単独出資とは?アニメにはいろんな製作方式がある!
単独出資!アニメ「チェンソーマン」
最近では製作委員会方式を取っていないアニメが増えています!
特に話題なのはアニメ「チェンソーマン」です!
「チェンソーマン」はアニメ制作会社「MAPPA」の単独出資で製作されています
でも「チェンソーマン」はジャンプで連載されていた漫画だよね?集英社の出資なしでアニメ化できるの
そこは集英社と話し合ったものと思われます、出資しないということはアニメの権利を放棄するということですからね
アニメの権利を放棄するってどういうこと?
アニメの絵を使用したものでの利益は「MAPPA」、原作を使用したものは「集英社」って感じです
はえー「チェンソーマン(アニメ版)」、「チェンソーマン(原作版)」で利益が違うってことだね、この表記だとまるでパズドラみたいだぁ
単独出資ではアニメ制作、宣伝、タイナップ、放送枠の確保などの費用をすべて「MAPPA」が払う代わりに、アニメ展開での利益はすべて「MAPPA」に還元されるということです
ハイリスクハイリターンってわけだね
そうですね、ただアニメのヒットで原作が売れても「MAPPA」には還元されないのでそこは権利をもっている企業がやっぱりつよいなぁと感じます
原作者や原作の権利を確保できる出版会社は強い!
余談ですが単独出資のアニメは珍しいですね、ほかに有名な作品としては「ポプテピピック」があります
だれも出資してくれなかったのかなぁ?
真相は分かりませんが、チェンソーマンの放映と同時に2期が配信されていてなんだか繋がりを感じますね
配信?
「ポプテピピック2期」は後述するNetflix製作アニメのように、AMAZONプライムが出資して製作されています
特殊な作品だけあって放送形態も変則的だなぁ・・・
Netflix製作アニメ!?
アニメの製作方式としては他にも「Netflix」などの配信サイトが出資してアニメを作成する方式もあります
有名なのは「刃牙」や「ジョジョ6部」ですかね、ほかにもオリジナルの「バブル」なんかもあります
この製作方式の特徴としては出資した配信サイトでしか見られない代わりにアニメ制作費を出してくれるって感じですね、ほかにも全話一括で納めているので配信が始まったら一気に見ることが出来ます!
でも毎週放送するから盛り上がるってところもあるし難しいなぁ
Netflixが日本での「アニメ製作」を減らす事情 | ゲーム・エンタメ | 東洋経済オンライン | 社会をよくする経済ニュース
まぁ「Netflix」アニメは映像ソフトやグッズ、イベントなどの二次利用が難しいそうなので、そこで利益を回収できそうなアニメは製作委員会方式を続けそうですね
チェンソーマンの円盤売り上げがついに判明!?
ついにチェンソーマンのBlue-ray&DVDが2023年1月27日に発売されましたね
また売り上げについても、「you大樹」などのオリコン情報サイトで確認出来ます!
まぁこの記事読んでる人なら売り上げは知ってると思うけど、Blue-rayとDVD合わせて1700枚くらいだったよ・・・
ぶっちゃけこの数字ってどうなの?
うーん最近は円盤より配信重視になってきていますが、それでも5000枚くらいがヒット作のラインだと思いますよ
ジャンプだと「鬼滅の刃」や「呪術廻戦」なんかは2万枚以上売れていますので、「呪術廻戦」を手掛けた「MAPPA」としてはそれくらい売れる想定していたんじゃないかなと邪推してしまいますね
じゃちょっと物足りないね、でも配信重視になってきてるなら国内外の配信サイトで人気だったし問題ないじゃないの?
普通ならそうなりますが、今回は「MAPPA」の単独出資ということで話が変わってきます!
単独出資の旨味としては、グッズが売れることなので利益率が高いとされる円盤がいまひとつとなると結構痛いと思いますよ
「製作委員会方式」なら、そもそも制作費を分割することでリスクを抑えることが出来てかつ「原作の売り上げ」も入ってきてたってコト!?
残念ながらそういう話になりますね・・・、でもハイリスクハイリターンなのが単独出資なので・・・
こうなると日本のアニメが「製作委員会方式」になるのは仕方がないように感じる?
「チェンソーマン」の後に続く単独出資アニメが続々出てくるのかで、そういう部分は見えてくると思いますよ
今後もアニメの製作方式を注視していく!
あと円盤に特典としてついていた「キャパ8000人のイベント」予約券をどうするのかは結構気になります
8000人を収容できる「東京ガーデンシアター」を確保していたってことは、米津玄師やホルモン、aimerに来てもらう予定だったのかな?
残念ながら円盤だけでは埋まっていないのか一般販売もしているようなので、空席は機材などを設置して誤魔化すか、チケットを関係者にばら撒くのかも知れませんね
ぼざろの円盤イベントは、キャパ900人くらいなのになぁ~
これ賭けるな~ってアニメの売り上げには一波乱あるものです!?
アニメの詳しい売り上げについてはこの記事で詳しく解説してるので、読んで貰えると嬉しいよ!
まとめ
アニメの製作委員会について解説していきました
製作委員会は作品を製作するときに出資した企業の集合体ってことが分かったよ
あと以下のようなメリット、デメリットがあるのも分かった!
- 資金集めがしやすい
- 事業が失敗した時のダメージが分散される(リスク分散)
- 出資していないと利益が還元されない
- 倒産なので権利が行方不明になる可能性がある
- 意思決定が遅い
製作委員会方式以外にも、単独出資やNetflixなどの配信サイトが出資するアニメも増えています
なので今後は「アニメのファン層」を見極めて、どういう製作方式にするのかを決めるのが重要になっていくんだと思います!